3/27/2012

寒き夜の 文字数過多な 悪ふざけ


窓ガラス越しの
光の透過と反射と吸収が醸し出す絵に
いつも見入ってしまう。

この日もいつものように
電車に乗って窓から外を眺める。


透過する景色に
反射した反対側の窓の像が映り
ガラスのフィルターに吸収された光が
カラーバランスを崩して
幻想的な彩りを与える。


「何を見ているの?」

そう問いかけてきた隣に座る彼女に
僕はかくかくしかじかと説明する。

それに対して彼女が一言。

「あの窓の像は反射光ではなく、実は本当に空に浮かんでいて
異空間と繋がっているのよ。それは窓越でしか見る事はできないんだけどね。」

月は衛星ではなく、空にあいた穴だなんていう御伽話があったけれど
どうやらそこに見える窓もその類いのものらしい。

いや、なにも彼女はトンデモ発言をしていた訳ではなく、
世の中にはそういう一見すると何の変哲も無い
情緒的空間が沢山あるんだよとの事。
それに気付いた人はその窓を開ける事が出来るのです。

そんな彼女の感性にはっとさせられる今日この頃。









#彼女いません