5/01/2011

あの頭の中の御花畑






























半年という名の
10年の時間軸が過ぎる間に
無常の娑婆では
山茶花 椿 梅 桜
咲き乱れては散っていったが
あの頭の中に咲き続ける
やたらと色鮮やかな御花畑
それをついつい覗きたくなり
彼奴はまたのこのこと引き返す

暫くぶりの御花畑は
相も変わらず満開だが
そこに一輪だけ根付いた
妖艶な彼岸花と
決して枯れる事の無い故の
散り際の美と哀愁の欠如に対し
一抹の不安を覚えながら
彼奴はまたズブズブと引き込まれる

嗚呼、やはり鮮やかだな……

彼奴はそう思いながらも
そんな表裏一体の空間に
身を置いた己の是非に対し
答えなき自問を続けるのであった